角地
左のような、道路(K1-K2)と(K1-K4)に面している角地の敷地があるとします。
最初に二つの路線からの奥行距離を求めます。まず、(K2-K4)をむすびます。
(K2-K4)をむすんだ線と二つの道路のなす角をそれぞれ、θとτとします。二つの道路からの奥行距離は、(K2-K4)の距離に、それぞれsin(θ)とsin(τ)をかけた値として得られます。
正面路線の判定
ふたつの奥行距離が得られたら、それに路線価をかけることで、評価額が二つ求まります。
このうち大きいほうの路線が正面路線となります。
路線価評価額
正面路線の評価額と側方路線の評価額の二つから次のフローによって2路線評価額が得られます。
側方路線影響加算率は、地区別に角地か準角地かによって決まっています。普通住宅地区の場合は、0.03、普通商業・併用住宅地区の場合は0.08です。
側方路線影響加算率を側方路線の評価額にかけたものが側方路線影響加算額です。得られた平米当たり側方路線影響加算額と平米当たり正面路線評価額を足したものに地積をかけたものが2路線評価額です。
二路線
道路(K1-K2)と(K3-K4)の2路線に面している敷地があるとします。図では、簡単化のため道路(K1-K2)と(K3-K4)は平行です。
奥行距離は、(K2-K4)をむすんだ線と(K1-K2)のなす角θより、K2K4sin(θ)として求まります。
また、想定間口距離は(K2-K4)の距離にsin(τ)をかけた値、K2K4sin(τ)として求まります。
正面路線の判定
奥行距離が得られたら、それに路線価をかけることで、評価額が求まります。図のような二路線の場合、路線価が異なれば、このうち大きいほうの路線が正面路線となります。
路線価評価額
正面路線の評価額と裏面路線の評価額の二つから評価額が得られます。
二方路線影響加算率は、地区別によって決まっています。普通住宅地区の場合は、0.02、普通商業・併用住宅地区の場合は0.05です。
これを裏面路線の評価額にかけたものが二方路線影響加算額です。得られた平米当たり二方路線影響加算額と平米当たり正面路線評価額を足したものに地積をかけたものが二路線評価額です。